要点まとめ

  • 元Epic Games開発者キアラン・リッチー氏は、優れたランチャーを作ってもSteamにはほぼ勝てないと述べている。
  • 30%はプラットフォーム機能の代金ではなく、巨大なプレイヤー基盤への入場料だという見方だ。
  • この指摘をまとめた公開ビルドや公式ページはなく、短いプレビュー映像にとどまっている。

元Epic開発者が言ったこと

彼らは資本主義をあまりにうまくやりすぎて、壊してしまった。

2026年11月2日、元Epic Games開発者のキアラン・リッチー氏は、誰かがより優れたランチャーを作ったとしても、Steamに対抗するのはほぼ不可能だと述べた。開発者がValveの30%を払っているのは、そのサービス機能に対してではなく、Steamに集まる巨大なプレイヤー基盤へアクセスするためだ、という整理である。

同氏は、体験が優れていても、多くのSteam利用者には別のストアへ移る理由がないと見ている。その結果Steamは無視できない存在になり、開発者は30%を受け入れる以外の選択が残らない、とまで言い切っている。

利用者と開発者に残る構図

利用者側から見ると、論点は機能比較だけでは終わらない。リッチー氏の見立てでは、別ストアの体験が良くても、すでにSteamにいる人の多くは動く動機を持たない。巨大なプレイヤー基盤そのものが、ストアを選び続ける理由になっている。

開発者側では、その基盤を外すコストが重い。販売の場としてSteamを外せない以上、30%は交渉で避けられる手数料ではなく、そこにいる人へ届けるための固定費に近くなる。Epic Gamesでの開発経験を持つ人物が、自社以外のストアの強さをこう語ったことが、普通の利用者にも開発者にも刺さっている。

  • 払っている相手

    Valveの30%は、機能一覧ではなくSteamのプレイヤー基盤への対価だという。

  • 移らない理由

    体験が良くても、多くの利用者には別ストアへ移る理由がないと氏は見ている。

  • 開発者の選択

    Steamを無視できず、30%を受け入れる以外の余地がほとんどないとされる。

まだ開いている問い

この話題は製品の発売ではなく、短いプレビュー映像での指摘にとどまる。公開ビルドもダウンロードも公式ページもなく、主張の全文を確かめる恒久的な置き場はまだない。

残る問いは、より良いランチャーが利用者を動かせるのか、そして30%がプレイヤー基盤の対価であり続けるのかだ。今後は、同じ指摘がストア競争の話のなかでどこまで具体的な対案につながるかを見ることになる。